2022年「夏の集い」
2022年「夏の集い」を7月17日に、甲府市内で開催しました。新型コロナウイルス禍でほとんど活動ができなくなって以来、3年ぶりの集いで、実際に顔を合わせて交流するリアル開催のよさを実感しました。
今回は、感染対策に留意しながら、山梨県庁別館の「山梨近代人物館」を見学した後、甲府城内を散策しました。
近代人物館では第15回展示「やまなしを舞台に活躍したひとびと」として、藤村紫朗、樋口一葉、石橋湛山など9人を紹介していますが、中でも山梨県の近代化に貢献した県令・藤村(1845~1909年)は、母校・同志社を創設した新島襄(1843~90年)の2歳下という同年代の人物で、彼らが生きた時代に思いをはせながら見学しました。新島が大学の前身である同志社英学校を開校したのは1875(明治8)年で、藤村が甲府の錦町に勧業製糸場を開設したのが前年の74年、甲府城内に勧業試験場を開設したのが翌年の76年のこと。そう考えると、母校の歴史と地元・山梨の近代化の歴史が重なるようで、身近に感じられました。
甲府城では、「甲府城御案内仕隊(ごあんないつかまつりたい)」の観光ボランティアガイドの方3人に案内していただき、「官営の葡萄酒醸造所がこの場所にあり、全国で初めてワインの量産に成功しました」と書かれた勧業試験場跡の銘板の脇を通り、築城時の姿を残す野面積みの石垣をはじめ、復元された門や稲荷櫓などの説明を受けながら散策しました。石垣の暗渠、天守台の兄弟石など、教えてもらわなければ知らずに見過ごしてしまうような特徴を知ることができ、参加者からは「ぶらぶら歩きながら甲府城の秘密を解き明かす『ブラタモリ』(NHK)みたいで面白かった」という声が出て、有意義な時間を過ごすことができました。
集いには、1970年卒から2014年卒までの幅広い年代のOB・OG9人とお子さん1人が参加。新メンバーの参加もあり、交流の輪が広がりました。
今回は、新型コロナウイルス対策として昼食懇談会は開かず、「密」とは無縁の屋外での散策を中心に企画しました。秋の集いや総会についても感染状況を踏まえながら検討し、詳細が決まったら改めてご案内します。山梨県支部では県内在住・出身の同志社大学・同志社女子大学のOB・OGの方に広く参加を呼び掛けています。今後も集いなどで多くのみなさまとお会いできる日を楽しみにしています。