2017年「秋の集い」
2017年秋の集いを10月7日、甲州市勝沼町で行いました。
今回は、1877(明治10)年に日本初のワイン醸造会社とされる「大日本山梨葡萄酒会社」が設立され、醸造技術習得のために高野正誠、土屋龍憲の2青年をフランスに派遣してから140年の節目を迎えた勝沼を訪れました。大日本山梨葡萄酒会社から醸造器具を引き継いだ、宮崎光太郎が創業した宮崎葡萄酒醸造会社と観光ブドウ園の総称であある近代産業遺産「宮光園」を見学した後、旧宮崎第二醸造所をワイン資料館とする「シャトー・メルシャン」でワイナリーツアーに参加するという「勝沼ワイン140年」の歴史に触れる企画です。
同志社の創始者・新島襄が函館から国禁を犯して脱国し、アメリカに向かったのが1864(元治元)年で、勝沼の2青年がフランスに派遣される13年前、そして同志社英学校を設立したのが1875(明治8)年で、大日本山梨葡萄酒会社が設立される2年前です。宮光園では、そんな時代の雰囲気に思いを致し、母校の歴史とオーバーラップさせながら見学しました。
シャトー・メルシャンでは、地下セラーに案内され、そこで3種類のワインを試飲した後、旧宮崎第二醸造所である木造のワイン資料館や、カベルネ・ソーヴィニヨンなどが垣根仕立てで栽培されている見本ブドウ園を見学しました。山梨に住んでいていても、ワイナリーをじっくり見学する機会はあまりないだけに、担当者の説明に耳を傾け、さまざまな質問をしながらツアーを堪能しました。
昼食は、ブドウ畑が広がる光景を一望できる「レストラン鳥居平」でとりました。今回は様々な行事が重なる秋の3連休の初日でしたが、幅広い年代の同志社大学・同志社女子大学のOB・OG10人が参加してくれました。前日からの雨も朝までにやみ、窓外に広がる風景とともにフレンチとワインを楽しみながら、学生時代のことや近況を語り合い、親交を深めました。この日、勝沼では「甲州市かつぬまぶどうまつり」が行われてにぎわっており、正三角形を3つ寄せ集めた独特の徽章が目につく紫色の校友会の旗を広げていると、観光で来ていたという同志社出身者との思わぬ出会いもありました。
次は、12月2日午後1時から、甲府・ホテル談露館で「同志社地域交流講演会in山梨」を、終了後の午後2時30分から、同志社校友会・同志社同窓会山梨県支部の総会・懇親会を開きます。講演会では、同志社大学グローバル・スタディーズ研究科長の内藤正典教授に「中東の危機と日本」と題して語ってもらいます。講演会は、一般の方の参加を広く受け付けます。総会・懇親会は、山梨県在住または出身の同志社大学・同志社女子大学のOB・OGの方は気軽に参加していただけるので、この機会に交流を広げてください。